2025/01/15

Amazon Kindleで本を出してみた・その3 − PDFからKindle出版可能な形式へ

そんなわけでPDFファイルを用意するところまで来ました。

PDFを作成するには、InDesignのメニューを使って書き出しを行えばオッケーです。多くのアプリケーションには同じように、PDFに書き出すとか、PDFとして保存するというメニューが用意されているので、それを使ってPDFを作成できます。

PDFのいいところは、レイアウトなどの見た目を、アプリケーションで制作したときのまま保持できることです。ページ送りもズレたりしません。テキストや図版の配置を崩したくない場合、あるいは、書体や飾り罫などのデザイン要素も込みで本の価値を創出したい場合は、見た目を保つことが重要です。

逆に、主要な内容がテキストのみ、文章のみの読み物では、レイアウトはそこまで重要でなく、むしろ読者側で文字サイズ等を調整できるほうが都合がいいかもしれません。そういったケースであればPDFを間に挟んだりしなくていいでしょう。

私の本は図版を多用していますので、というか図版がメインと言ってもいいような内容なので、レイアウトを維持することはとても大事です。

それでPDF、なんですが、PDFってそもそも文書を画面上で見るためのファイル形式じゃないですか。そのまま電子出版できないの?

Kindleではできません。Kindleパブリッシング・ガイドラインのこのページに、Kindleで使用できる形式が載っています。英語などの言語ならPDFも受け付けオッケー、みたいな記述もありますが、日本語だと、少なくとも現時点ではダメです。

言語によって選択可能なオプションは異なり、また、状況は刻々と変化しています。3ヶ月前と今でも違う。

Amazonは、Kindle出版に適したファイル(KPF)を作るためのツール、「Kindle Create」を提供しています。しかし3ヶ月前、このKindle Createは「日本語には対応していない」とされていました。
※現在では日本語対応のKindle Createが用意されています(機能は限られているようですが)。

で、3ヶ月前の私がどうしたかというと、結局、「日本語対応でない」Kindle Createを使いました。使ってみたけど平気だった、というネット上の書き込みを見たからです。

次回、Kindle Createを使ってみたお話。

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