2025/08/10

庭に来たハチたち・その5 − キイロスズメバチ

今回は「庭に来た」ではありませんが、スズメバチの話なので、ついでに書いておきます。

あれは2年ほど前の秋だったかな。いつものように自転車に乗って配達をしていた私は、いつもとちょっと違う角度でその場所に近づき、いつもと違って目線をふと上に向けました。そしたら!


そこには大きなスズメバチの巣があって、道側にあいた丸い穴からハチたちが盛んに出入りしていました。しょっちゅう通る場所なのに、それまでぜんぜん気づかなかった。

三角の屋根の下の、そこそこ高い位置にあったので、正確なサイズはよくわかりませんが、たぶん直径40〜50cm? びっくりしました。

場所や大きさ、形状から考えて、おそらくキイロスズメバチの巣だったのでしょう。キイロスズメバチは雑食性で、民家に巣を作ることも多いハチです。コガタスズメバチ以上に人の生活様式に適応して生息域を広げており、攻撃性が高いこともあって、スズメバチの中では被害件数がダントツだそう。巣が大きく、ワーカーの数も千頭を超えたりするのだとか。

巣の大きさと攻撃性の高さは比例するんですかね? たくさんいる幼虫にエサを与えなくてはならないので、ハチもイライラして攻撃的になるのかもしれません。

キイロスズメバチはモンスズメバチと同じく引っ越しをすることのあるハチで、その時期にはワーカーの数がすでに十分多いため、引っ越し後の巣は急速に大きくなるそうです。

巣ができていたのは、広い敷地内にある古い小屋の1つのようでした。家人は気づいていたのかどうか?

スズメバチの巣は以後も駆除される様子がなく、ずっとそこにあり続けました。私はその横、というか下をあいかわらず自転車で通っていましたが、ハチが寄ってくることもなく、特に危険は感じませんでした。そのときは別に何スズメバチかなんて考えなかったし…。呑気なものだったな。

スズメバチは農作物に害を与える虫を狩ってくれるので、農業を営んでいる人はあえて駆除しないということも、あるのかもしれませんね。

ハチは冬にはいなくなり、巣は空のまま、今も残っています。

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