2年前、ピラカンサの茂みの中に初期のハチの巣を見つけました。しばらく観察して、ハチの出入りがないことを確認し、枝ごと切り取りました。
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逆さトックリ型の巣(2023年6月) |
綺麗なマーブル模様です。コガタスズメバチの巣の初期形態ですね。ワーカーが生まれると、このトックリの細長い部分がかじり取られ、その後は球状に育っていくそうです。最大で、バレーボールくらいのサイズ。
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巣の中身 |
周囲に女王蜂は見当たりませんでした。たぶんスズメバチトラップにかかったのでしょう。
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どちらもたぶん女王 |
これは2024年にトラップにかかったハチの写真です。コガタスズメバチの外見はオオスズメバチによく似ています。名前に「小型」と付いていますが、オオスズメバチに比べれば小さいというだけで、スズメバチとしてはまあ標準サイズ。
コガタスズメバチはキイロスズメバチと同じく、街中にもよく巣を作ります。攻撃性はそれほど高くないそうですが、茂みの中に巣を作ることが多いため、気づかずに剪定などしてしまうと危険です。
逆に、巣の存在がわかっていれば、刺激しないように十分注意してやり過ごせるかもしれません。
数年前、ときどき通る道の横の垣根に「スズメバチ注意」の札がかけられました。目を凝らして見ると、茂みの中に球状の物体があります。今思えば、あれもコガタスズメバチの巣だったのでしょう。
駆除しないという手もあるのかと思いました。
もっとも、コガタスズメバチがおとなしくても、オオスズメバチに目をつけられてしまうと、そっちのほうが怖いかもしれません。オオスズメバチは秋の終わりにエサが足りなくなると、他種のスズメバチやミツバチの巣を襲撃して占有し、エサ場にして巣を壊滅させることがあります。このときのオオスズメバチはかなり攻撃的だということです。
でもオオスズメバチは住宅地にはそうそう来ませんよね?(いや、来たけど)
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