今から6年前、コアシナガバチに庭のあちこちに巣を作られてしまったことがありました。軒下などにぶら下げる形で巣を作る大きめのアシナガバチに対しては、過去2回ほどパーゴラに巣を作られかけたこともあって警戒していたのですが、植え込みの中に巣を作るハチには無知で、Nyangleが手を刺されてしまいました。草むしりをしていて、気づかずに巣のほうに向かって手を突っ込んでしまったのです。
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モッコウバラの茂みに作られた巣(2019年8月) |
調べたところコアシナガバチはスズメバチほどの危険性はないとのことなので、そのまま放置することにしました。
しかし翌日、なんと!
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巣が1頭のスズメバチに襲われていた(撮影はNyangle) |
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幼虫を引っ張り出して体液を吸っている? |
幼虫をとられてもコアシナガバチたちは完全に無抵抗。しばらくしてスズメバチは西に向かって跳び去りました。西のどこかに巣があるのでしょう。
スズメバチは次の日も来て、幼虫を捕らえていました。
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調べたところ、ヒメスズメバチというハチらしい |
腹部の先(お尻部分)が黒いのはヒメスズメバチだけなので見分けがつきます。アシナガバチを専門に狩るハチで、スズメバチとしてはかなりおとなしく、巣も小さく、ワーカーの数も少ない。体は大きいけれど危険性はさほどないとのこと。
しかしアシナガバチにとっては脅威です。モッコウバラの巣は数日で壊滅。庭の反対側の、カロライナジャスミンの茂みにもコアシナガバチの巣があったようで、こちらもヒメスズメバチに襲われていました。
ただ、ヒメスズメバチは小規模な集団で、そんなに大量のエサを必要とはしなかったのか、庭のコアシナガバチが全滅するほどのことはありませんでした。
コアシナガバチの巣は2つほど、秋まで残りました。
秋の終わり近く、朝晩の冷え込みも強まってきた頃、もう壊れかけた巣に何頭かのコアシナガバチがしがみついていました。巣はすでに機能していなかったけれど、コアシナガバチたちはほかに行き場がなかったのでしょう。巣と働き蜂の終焉には切ないものがありますね。
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